外壁のカビ・コケ落としは自分でor業者に依頼の判断が必要｜再発を防止できる落とし方も解説

2025年10月20日

ご自宅の外壁に付着した緑色や黒ずんだ汚れにお悩みの方へ。

それらの汚れはカビやコケであることが多く、美観を損ねるだけでなく、放置すれば建物の劣化を早める原因にもなります。

本記事では、つくば市・土浦市の外壁塗装・屋根塗装の専門家『神山』が、外壁のカビ・コケ落としを自分で行うか業者に依頼するかの判断基準、具体的な洗浄方法、再発防止策を解説します。

ご自宅に最適な対処法を見つけるために、ぜひ最後までご覧ください。

外壁のカビ・コケ落としは自分でor業者に依頼の判断が必要

まずは、カビ・コケ落としを自分でできるか、業者に依頼すべきかの判断ポイントを説明します。

無理な作業は外壁を傷めたり、怪我につながったりする危険性もあるため、適切に判断することが重要です。

外壁のカビ・コケ落としを自分でできるケース

以下の条件に当てはまる場合は、ご自身での対処も可能です。

• カビ・コケが手の届く範囲（1階部分など）に限定されている。
• 発生している範囲が狭い。
• 症状が軽度で、スポンジやブラシで軽く擦れば落ちる程度である。
• 外壁に明らかなひび割れや塗装の剥がれなど、他の劣化が見られない。

ただし、ご自身で作業する際は、洗剤選びに注意が必要です。

お風呂用のカビ取り剤（室内用塩素系漂白剤）や、研磨剤、強酸性・強アルカリ性の洗剤は、外壁を変色させたり傷めたりする恐れがあるため、使用は避けてください。

外壁のカビ・コケ落としを業者に依頼すべきケース

以下のような場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

• カビ・コケが広範囲に広がっている。
• 2階部分など、高所での作業が必要である。
• ご自身で試したが、汚れが落ちなかった。
• 外壁にひび割れ、塗装の剥がれ、シーリング（コーキング）の劣化などが見られる。
• カビ・コケの発生が一度ではなく、落としてもすぐに再発する。

特に高所作業は転落のリスクが伴い非常に危険です。

また、外壁にひび割れなどがある状態で洗浄すると、内部に水が浸入し、建物の構造自体を劣化させる原因にもなり得ます。

「この程度の汚れなら自分でできるかも」「業者に頼むべきか」と判断に迷った場合は、まずは専門業者に点検してもらうと安心です。

神山では、外壁の状態をプロの目でしっかり点検し、根本的な解決策をご提案しています。お気軽にご相談ください。

【自分で】外壁のカビ・コケを落とす方法

ここでは、ご自身でカビ・コケを落とす場合の具体的な洗浄手順と安全に行うための注意点を解説します。

準備するもの

安全かつ効率的に作業するために、以下の道具を準備しましょう。

※外壁専用の除去剤を使用する場合は、必ず使用方法や注意事項をよく読み、目立たない場所で試してから使用してください。

洗浄の手順

1. 水で濡らす： ホースなどで外壁のホコリや汚れを軽く洗い流す。
2. 洗剤で洗う： 薄めた洗剤をブラシやスポンジに含ませ、カビ・コケを優しく擦り洗いする。
3. すすぐ： 洗剤成分が残らないよう、ホースで上から下へ十分に洗い流す。
   ※洗剤が残ると変色や汚れの原因になるため、すすぎは徹底してください。
4. 乾燥させる： 自然乾燥させる。

自分で行う場合の注意点

• 強く擦りすぎない：硬いブラシで強く擦ると、外壁を傷つける原因になる。
• 高圧洗浄機の使用は慎重に： 外壁の損傷や浸水を防ぐため、水圧は弱めに設定し、壁から離して使用する。
• 近隣への配慮： 洗浄水や洗剤が飛散する可能性があるため、風の強い日は避け、必要に応じて養生を行う。

【業者に依頼】外壁のカビ・コケを落とす方法

高所や広範囲の汚れなど、専門業者に依頼すべきケースでは、どのような洗浄方法があるのかを解説します。

高圧洗浄

多くの塗装業者が行う基本的な洗浄方法です。

業務用の高圧洗浄機を使用し、強力な水圧でカビ・コケや長年の汚れを物理的に洗い流します。

バイオ洗浄

水洗浄だけでは落としきれないカビ・コケの「根」まで徹底的に除去したい場合、バイオ洗浄という方法もあります。

これは、カビ・コケの殺菌・除去に特化した専用の洗浄剤を散布してから高圧洗浄で洗い流す方法です。

表面の汚れだけでなく、カビの根まで死滅させることができるため、水だけの高圧洗浄よりも再発防止効果が高いとされています。

業者に依頼するメリット

• 安全性： 高所作業も足場を組んで安全に行ってくれる。
• 確実性： 専用の機材や薬剤で、カビ・コケを適切に除去できる。
• 外壁点検： 洗浄と同時に、ひび割れやシーリングの劣化など、他の不具合も点検してくれる。
• 再発防止の提案： 外壁の状態に合わせ、塗装メンテナンスなど根本的な再発防止策も提案してくれる。

神山では、外壁の状態やカビ・コケの発生状況をプロの目でしっかり点検いたします。

外壁の汚れが気になる方、根本的な解決をご希望の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

外壁のカビ・コケの再発を防止する方法｜原因に応じて検討が必要

洗浄でキレイにした状態を長持ちさせるには、カビ・コケの再発を防ぐことが欠かせません。

ここでは、主な発生原因ごとに効果的な対策を解説します。

日当たり・風通しの悪さで外壁にカビ・コケが生えた場合

カビ・コケは湿気を好みます。

日当たりが悪い北側の外壁や、風通しが悪い場所に発生しやすいです。

この場合は、以下のように湿気がこもりにくい環境を整えることが対策となります。

• 建物の周囲（特に北側）に物を置かず、風通しを確保する。
• 外壁近くの植栽や雑草はこまめに手入れし、湿気がこもるのを防ぐ。

外壁材・塗膜の劣化で外壁にカビ・コケが生えた場合

外壁塗装の塗膜は経年劣化（10～15年目安）で、カビ・コケを抑える力や防水機能が低下します。

機能が低下した外壁は湿気を含みやすいため、塗装・メンテナンスで機能を回復させましょう。

• ひび割れやシーリング（コーキング）の劣化を補修し、水の浸入経路を絶つ。
• 防カビ・防藻効果のある塗料で外壁塗装を行い、カビ・コケが繁殖しにくい外壁にする。

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凹凸のある外壁デザインで外壁にカビ・コケが生えた場合

サイディングなどの外壁表面に凹凸が多いデザインは、溝に水分やホコリが溜まりやすく、カビ・コケが発生しやすい傾向があります。

この場合は、以下のような汚れを溜めない工夫が必要です。

• ご自身や業者による定期的な洗浄で、溝の汚れをこまめに落とす。
• 塗装メンテナンスの際は、汚れが付着しにくい機能性塗料（低汚染塗料など）を選ぶ。

外壁のカビ・コケQ&A

最後に、外壁のカビ・コケに関して、よく寄せられるご質問にお答えします。

Q.外壁のカビ・コケを放置するとどうなる？

A. 見た目が良くないだけでなく、外壁材の劣化や健康被害につながるリスクがあります。

カビ・コケが水分を含むことで外壁材が傷みやすくなったり、胞子がアレルギーの原因になったりする可能性があるためです。

関連記事：外壁塗装を30年してない家のリスクは？費用が倍増する前の劣化サインと正しい対処法

Q.外壁にひび・割れがある場合に高圧洗浄機でカビ・コケを落として大丈夫？

A. ご自身での高圧洗浄機のご使用は、控えていただくことをおすすめします。

ひび割れから内部に水が浸入すると、雨漏りや柱の腐朽につながる恐れがあるため、まずは補修を優先しましょう。

Q.カビ・コケを落とさずに外壁塗装をして大丈夫？

A. それは避けましょう。

カビ・コケや汚れが残っていると新しい塗料がうまく密着せず、せっかく塗装しても数年で膨れたり剥がれたりする原因になってしまいます。

まとめ

外壁のカビ・コケは、建物の美観を損ねるだけでなく、放置すれば建物の寿命を縮めてしまう厄介な問題です。

症状の程度に応じてご自身で対処するか専門業者に依頼するかを適切に判断し、必要に応じて塗装などの根本対策を検討しましょう。

神山では、外壁のカビ・コケに関するご相談から、外壁塗装による根本的な再発防止策まで、お客様のご自宅の状態に合わせた最適なプランをご提案いたします。

点検・お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。