遮熱塗料とは

遮熱塗料のメカニズム

遮熱塗料とは太陽光を反射する効果を持つ塗料の事です。

正式名称を「高日射反射率塗料」といいます。

遮熱の原理ですが、太陽の光は大きく紫外線・可視光線・赤外線に分類されます。

その中で一番熱に関わっているのが赤外線です。私たちが暑さや暖かさを感じる光線ですね。

赤外線を吸収すると物体の温度が上がるのですが、住宅の場合これが夏になると屋根の温度が60度を超え熱くなる所ですと90度近い温度に達することもあります。これは屋根が赤外線を吸収しているためです。

「高日射反射塗料」の名前の通り遮熱塗料は普通の塗料と比べるとこの赤外線の吸収率を大幅に低下させることができるため、遮熱塗料と呼ばれているのです。

遮熱塗料のメリット

• 遮熱効果がある
• 節電に期待できる
• 建物の寿命が長くなる

です。順番に見ていきましょう。

遮熱効果がある

文字通り遮熱効果を発揮する塗料です。

太陽光を反射させて建物を熱から守る効果があります。夏場の暑い太陽の日差しを跳ね除ける効果があるので、屋根の場合最大で15～20度も表面温度が変わってきます。

節電に期待できる

「遮熱効果がある」でも記述しましたが、屋根の表面温度が15～20度下がることによって室内温度も1～3度程度下がることが期待できます。

もちろん建物の立地や性能によって変わってきますが、一般的に室内温度が1度下がると約10％の空調費が削減出来ると言われています。

建物の寿命が長くなる

遮熱塗料を塗布することによって夏場の表面温度の上昇を防ぐことができるので、素材の熱による損傷を抑えることができますので一般的な塗料に比べるとお家へのダメージを少なくすることが期待出来ます。

しかし家へのダメージは熱だけでなく雨風や湿気等もありますので、遮熱塗料を塗っておけば大丈夫ということではありません。建物を守る手段の一つとして遮熱塗料の使用を考えましょう。

遮熱塗料のデメリット

• 冬場の室温が上がりにくくなる
• 遮熱ではない物と比べると若干高い

冬場の室温が上がりにくくなる

ここまで説明してきたように遮熱塗料の最大のメリットは太陽光を反射して建物に熱をこもらせないことです。これは暑い日本の夏にはかなりの効果が期待できます。

ただし冬場の太陽光も反射してしまうため太陽の熱を室内に取り込みにくくしてしまうことがデメリットになります。

気温の低い地域ではしっかりと検討してから使用するようにしましょう。

遮熱ではない物と比べると若干高い

一般的なシリコン塗料を使用した場合1㎡あたりの施工費用が2,000円～3,000円なのに対して、遮熱のシリコン塗料を使用した場合は2,500円～3,500円と若干コストが上がってきてしまいます。

優良な施工店ならば材料代が変わるくらいで1㎡あたり400～700円くらいの差ですが、自社管理をしない会社や中間マージンが入るような施工店では1,000円～2,000円上がってしまうことも珍しくありません。

遮熱塗料を考えている場合は、地元の施工業者に相談してみましょう。

遮熱塗料はこんなお家におすすめ

• 黒い屋根のお家
• 二階リビングのお家
• 吹抜けのあるお家
• 金属屋根のお家

ここまで遮熱塗料のメリットやデメリット等を解説してきました。

ではどんな住宅に向いている塗料なのか見ていきましょう。

黒い屋根のお家

黒や濃紺等の濃い色は太陽の熱を吸収しやすいため注意が必要です。

しかし遮熱塗料を使うことで太陽光を反射しますので濃い色の屋根にしたい場合はおすすめの塗料と言えるでしょう。

二階リビングのお家

屋根からの熱は上の階ほど影響を与えます。家族のくつろぎ空間であるリビングが二階にある場合高熱費や居心地の観点からできるだけ室温の上昇を抑えたいものです。

吹抜けのあるお家

二階リビングのお家と同様に屋根から伝わった熱は吹抜けの空間ごとリビングの室温をあげてしまいます。
遮熱塗料を塗布することで吹抜けの暑さを軽減する効果が期待できます。

金属屋根のお家

金属の屋根、例えばガルバリウム鋼板やトタン屋根等は熱伝導がとても良いので太陽光の熱をダイレクトに伝えてしまいます。
そのため遮熱塗料は金属の屋根には特におすすめの塗料と言えるでしょう。

最後に

この記事では遮熱塗料について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか？

どんな物にもメリットがあればデメリットもあります。

遮熱塗料も同様にデメリットがありますが、それを加味しても本当にすばらしい塗料であると言えます。

茨城県つくば市周辺で遮熱塗料を使用したいけどどこの業者に頼んで良いか分からない際はぜひ(株)神山にご相談下さい。