2025年10月10日
天井から水漏れが起き、ポタポタという音が聞こえてきたら、「被害は広がるのか」「修理はどうすればよいのか」と不安になりますよね。
水漏れは、屋根や外壁の不具合などさまざまな原因が考えられ、放置すると建物の劣化やカビの発生といった深刻な事態につながる恐れがあります。
この記事では、つくば市・土浦市の外壁塗装・屋根塗装の専門家『神山』が、水漏れの原因と修理方法、応急処置、修理費用について解説します。
一日も早く安心した暮らしを取り戻すために、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント |
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Contents
天井から水漏れ・天井からポタポタ音がする原因・修理方法
天井からの水漏れは、雨漏りや水道管のトラブルなどさまざまな原因が考えられます。
ここでは、主な原因を3つのケースに分け、それぞれの修理方法を解説します。
屋根・外壁・窓・ベランダの不具合が原因の雨漏り
まずは、天井の水漏れ原因で特に多い、建物の外側からの雨水の浸入について詳しく見ていきましょう。
場所ごとに、主な原因と修理方法をまとめると、以下のようになります。
屋根 | |
主な原因 | 屋根材の劣化・破損(瓦のひび割れ・ズレ、スレート屋根の割れ、金属屋根のさびや穴など) |
ご自身でできること(応急処置) | ブルーシートで覆う ※高所作業のため危険が伴います |
本格的な修理方法 | 瓦の差し替え、屋根全体の葺き替え、カバー工法、屋根塗装 |
外壁 | |
主な原因 | 外壁のひび割れ(経年劣化や地震によるすき間) |
ご自身でできること(応急処置) | 防水テープを貼る ※安全な範囲のみ |
本格的な修理方法 | ひび割れの補修、外壁塗装 |
外壁の目地・窓サッシまわり | |
主な原因 | コーキングの劣化(紫外線などによるひび割れ、剥がれ) |
ご自身でできること(応急処置) | 防水テープを貼る ※安全な範囲のみ |
本格的な修理方法 | コーキングの補修・打ち替え |
ベランダ | |
主な原因 | 防水層の劣化(床面の防水層の破れ、ひび割れ) |
ご自身でできること(応急処置) | ブルーシートで覆う |
本格的な修理方法 | 防水工事(ウレタン防水、シート防水など) |
※応急処置はあくまで一時的な対応です。
ご自身での作業は危険を伴うだけでなく、不適切な処置はかえって症状を悪化させる恐れもあるため、必ず専門業者にご相談ください。
給排水管・給湯器の配管などからの水漏れ
続いて、雨の日以外にも水漏れが起きる場合に考えられる、建物内部のトラブルについて見ていきましょう。
この場合の主な原因と対処法は、以下のとおりです。
給排水管など | |
主な原因 |
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ご自身でできること(応急処置) | 水道の元栓(止水栓)を閉める |
本格的な修理方法 | 水道業者やリフォーム会社による配管の交換・修理、詰まりの除去 |
マンション・アパートの上階からの水漏れ
最後に、マンションやアパートなど集合住宅特有の原因について解説します。
このケースではご自身で修理することはできないため、原因と取るべき行動を以下の表で確認しましょう。
上階からの水漏れ | |
主な原因 |
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取るべき行動 | 管理会社や大家さんに連絡する ※ご自身でできる修理はありません |
本格的な修理方法 | 管理会社や大家さんの手配により、原因箇所の修理が行われます |
天井から水漏れ・天井からポタポタ音がする場合の応急処置
原因の特定と並行して、被害の拡大を防ぐための行動も重要です。
水漏れを発見した際に、誰もがすぐに取り組める応急処置の手順を5つのステップでご紹介します。
1. 水を受け止める
水が垂れている場所にバケツや洗面器を置き、床が濡れるのを防ぎましょう。
水が広範囲に飛び散る場合は、バケツの中に雑巾などを入れておくと水はねを軽減できます。
2. 家具や家電を移動させる
水漏れ箇所の下や周辺にある家具・家電を、濡れない場所に移動させましょう。
特に家電は漏電や故障の原因になるため、すぐにコンセントを抜いて移動させてください。
3. 漏電を防ぐ
水が照明器具やコンセントにかかっている場合は、漏電の危険性があります。
安全が確認できる範囲で、該当する部屋のブレーカーを落としましょう。
4. 被害状況を記録する
後の修理依頼や保険請求に備え、水漏れ箇所や濡れてしまった家具などを、スマートフォンで写真や動画に撮っておきましょう。
いつから水漏れが始まったか、どのような状況かなどをメモしておくと、後の説明で役立ちます。
5. 管理会社や大家さん、修理業者に連絡する
賃貸物件の場合は管理会社や大家さんへ、持ち家の場合は信頼できる修理業者へ連絡しましょう。
これらの初期対応と並行して、水漏れを完全に止めるための具体的な修理計画を進める必要があります。
「どこに頼めばよいか分からない」とお悩みでしたら、まずはつくば市・土浦市の外壁塗装・屋根塗装の専門家「神山」の無料お見積もりをご利用ください。
天井からの水漏れ・天井からポタポタ音がする症状の修理費用
応急処置が済んだら、次に気になるのが修理費用ではないでしょうか。
ここでは、修理内容ごとの費用相場、費用の負担者、火災保険の適用について解説します。
修理の費用一覧
修理費用は、簡単な部分補修から建物全体に及ぶ大規模な工事まで、内容によって大きく異なります。
主な工事内容とその費用相場を見ていきましょう。
【部分補修・防水工事】
修理内容 | 費用相場 | 備考 |
防水塗装(ベランダなど) | 3万円~ | 狭い範囲の場合 |
シート防水(ベランダ・屋上) | 5万円~ | 狭い範囲の場合 |
コーキング打ち替え・増し打ち | 5万円~20万円 | 窓サッシまわり、外壁目地など |
屋根の部分補修(瓦の差し替え等) | 3万円~30万円 | 補修範囲による |
【全体工事(延床30坪程度の一般的な戸建て住宅を想定)】
修理内容 | 費用相場 | 備考 |
外壁塗装(防水性の回復) | 70万円~120万円 | 足場代込み、建物の大きさによる |
屋根塗装(防水性の回復) | 40万円~80万円 | 足場代込み、屋根の形状による |
屋根カバー工法 | 70万円~150万円 | 足場代込み、既存屋根の状況による |
屋根葺き替え工事 | 100万円~200万円 | 足場代込み、屋根材による |
ベランダ・屋上の防水工事 | 10万円~50万円 | 広さや工法による |
【内装修繕】
修理内容 | 費用相場 | 備考 |
天井・壁のクロス張り替え | 5万円~15万円 | 被害範囲、クロスの種類による |
天井・壁の石膏ボード交換 | 5万円~20万円 | 被害範囲による |
天井の解体・復旧 | 10万円~30万円 | 内部の乾燥・修理が必要な場合 |
※上記の費用はあくまで目安です。
実際の金額は、水漏れの原因、場所、被害の範囲によって大きく変動します。
関連記事:天井が抜けたらどうする?修理費用・応急処置・火災保険・再発防止策を解説
修理費用は誰が支払うのか、保険は使えるか
修理費用の負担者や保険が使えるかは、お住まいが「持ち家」か「賃貸」かで大きく異なります。
それぞれのケースについて、確認していきましょう。
所有している一戸建て・分譲マンションなど
建物の所有者であるご自身が費用を負担します。
その際、以下の保険が利用できる可能性があります。
保険の種類 | 適用される主なケース | 対象外となる主なケース |
火災保険 | 自然災害(台風・雪・雹など)による破損が原因の場合 | 経年劣化が原因の場合 |
住宅瑕疵担保責任保険 | 新築から10年以内の施工不良(瑕疵)が原因の場合 | 新築から10年以上経過している場合 |
関連記事:火災保険による屋根修理|雨漏りの原因が経年劣化かどうかの判断材料
関連記事:【2025年最新】屋根修理で使える補助金・助成金|申請の流れやお得な減税制度も解説
賃貸住宅
賃貸住宅では、水漏れの発生状況によって費用負担者や使える保険が変わります。
発生状況 | 修理費用の負担者 | 使える可能性のある保険 |
建物の劣化で水漏れし、自分の部屋が被害を受けた | 大家さん・管理会社 | 自分の家具・家電の損害には → 自分の家財保険 |
自分の不注意で水漏れさせ、階下の部屋に損害を与えた | 自分(入居者) | 階下の部屋への損害賠償には → 自分の借家人賠償責任保険 |
保険が適用されるかは、契約内容によって異なるため、まずは保険証券を確認し、保険会社に連絡してみましょう。
天井から水漏れ・天井からポタポタ音がしたらどこに連絡をするか|修理期間・連絡後の流れ・注意点も確認
いざというときに慌てないために、連絡先や修理完了までの流れを把握しておきましょう。
所有している一戸建て・分譲マンションなど
まず、持ち家(一戸建て・分譲マンションなど)にお住まいの場合についてです。
連絡先から依頼時の注意点までを一覧にまとめましたので、もしものときのために確認しておきましょう。
所有している一戸建て・分譲マンションなど | |
連絡先 |
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修理期間 |
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連絡後の流れ |
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注意点 |
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特に、どの業者に頼むかは重要なポイントです。
「水漏れレスキュー」のようにすぐに駆けつけてくれる業者もいますが、根本的な原因の解決や、大規模な工事・内装の復旧までは対応できないケースも少なくありません。
神山は、雨漏りの原因調査から塗装・防水工事による根本的な修理、内装の復旧まで、一貫して対応可能な外壁塗装・屋根塗装の専門業者です。
天井からの水漏れでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
賃貸住宅
続いて、アパートやマンションなど賃貸住宅にお住まいの場合です。
持ち家とは連絡先や注意点が異なるため、以下の表で確認してみてください。
賃貸住宅 | |
連絡先 |
大家さん または 管理会社 ※自己判断で修理業者を手配すると、費用が自己負担になる可能性があるため、必ず先に連絡しましょう。 |
修理期間 |
大家さん・管理会社が業者を手配するため、状況によります。(数日から数週間かかる場合もあります。) |
連絡後の流れ |
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注意点 |
連絡しても対応してくれない場合は、以下のような対応を検討しましょう。
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水漏れに気づいたときは慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて適切な場所に相談することが、スムーズな解決につながります。
天井から水漏れ・天井からポタポタ音がする場合のQ&A
最後に、天井の水漏れに関するよくある質問にお答えします。
天井からの水漏れ・天井からのポタポタ音を放置するとどうなる?
A. 放置すると被害が建物全体に広がり、修理費用が高額になる可能性があります。
建物の構造材が劣化するだけでなく、カビによる健康被害や漏電といった二次被害につながる危険性もあります。
今後の水漏れを予防する方法はある?
A. 定期的な建物のメンテナンスが最も効果的です。
特に10〜15年ごとの屋根・外壁塗装や防水工事は、雨漏りを防ぎ建物の寿命を延ばすために欠かせません。
また、ご自身で定期的にベランダの排水溝を掃除することも、水漏れ予防につながります。
水漏れが軽度のうちに気づく方法はある?
A. 以下のようなサインに注意しましょう。
- 天井や壁のクロスに、雨が降った後だけシミが浮き出る
- クロスの継ぎ目が剥がれてきたり、浮いてきたりする
- 部屋の中にカビ臭さを感じる
- 雨が降ると、天井裏からポタポタと小さな音が聞こえる
これらの初期症状に気づいたら、早めに専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
水漏れで天井やクロスにできたシミは消える?
A. 残念ながら、一度できてしまったシミは原因を修理しても自然には消えません。
シミを消すためには、原因箇所の修理とあわせて、クロスの張り替えや塗装などの内装工事が必要です。
まとめ
この記事では、天井から水漏れやポタポタ音が発生する原因、ご自身でできる応急処置、修理費用の目安について解説しました。
水漏れは放置すると建物の劣化やカビの発生など、被害が拡大する恐れがあるため、早期の対応が重要です。
万が一、天井からの水漏れに気づいた際は、慌てずに応急処置を施し、専門業者へ点検を依頼しましょう。
つくば市・土浦市で天井の水漏れにお困りの際は、外壁塗装・屋根塗装の専門家「神山」へお気軽にご相談ください。
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