2025年10月25日

ご自宅の軒天の劣化に気づき、「自分で修理できないか」とお考えの方へ。
実は、軒天の修理は高所作業となり危険なだけでなく、雨漏りなどの根本原因を特定しないとすぐに再発する恐れがあります。
この記事では、つくば市・土浦市の外壁塗装・屋根塗装の専門家『神山』が、軒天修理を自分で行うリスク、剥がれや雨染みなど症状別の正しい修理方法・費用相場について解説します。
安全かつ確実に軒天の問題を解決し、大切なお住まいを長持ちさせるために、ぜひ最後までご覧ください。
| この記事のポイント |
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Contents
軒天の修理は自分でせずに業者へ依頼することをおすすめする3つの理由

軒天は、外壁や屋根を守る重要な役割を担うため、その修理には専門的な知識と技術が必要です。
ここでは、ご自身での修理(DIY)ではなく、専門業者に依頼すべき理由を解説します。
高所作業による転落・ケガのリスクを回避できるため

軒天の修理は屋根の真下での高所作業です。
ご自身で脚立などを使う作業は足場が不安定になりやすく、転落して大きなケガにつながる危険性もあります。
一方、専門業者は高所作業に慣れており、安全基準に基づいた頑丈な足場を組んで作業をします。
安全管理を徹底して施工するため、お客さまが危険にさらされる心配はありません。
劣化の根本的な原因を特定し、適切な修理ができるため

軒天のシミや剥がれは、屋根や外壁からの雨漏りなど、別の場所が原因であるケースが非常に多いです。
ご自身で原因を特定するのは難しく、表面だけ補修しても根本原因が解決していなければ再発してしまいます。
専門業者は、豊富な経験と知識で劣化の根本原因を正確に突き止めます。
例えば、雨漏りの侵入経路を特定するなど、原因となっている箇所も合わせて適切に修理することができるのがプロの強みです。
修理後の品質と耐久性が高く、結果的にコストを抑えられるため

ご自身で修理した場合、材料選びのミスや下地処理(汚れや古い塗膜の除去など)の不備により、施工不良を起こしがちです。
塗装がすぐに剥がれて再修理が必要になれば、かえって費用と手間がかかってしまいます。
専門業者は、軒天の材質や劣化状況に最適な材料(透湿性の高い塗料など)を選び、丁寧な下地処理と正しい工法で施工するのが強みです。
仕上がりが美しく長持ちするため、将来的なトータルコストを抑えることにもつながります。
「自分で修理するのは難しそう」「原因がよくわからない」と感じたら、まずは専門家に相談しましょう。
神山では、軒天の状態をプロの目でしっかり点検し、お客さまのご自宅に最適な修理プランをご提案します。
軒天の剥がれ・雨漏りなど症状別に修理の材料・方法・費用の目安を紹介

軒天に見られる症状はさまざまです。
ここでは、代表的な症状別に、その原因、修理の材料・方法、そして費用の目安を解説します。
※DIYでの修理は推奨しておりませんので、あくまで参考費用としてご覧ください。
塗装の剥がれ・浮き・変色など

紫外線や雨風による経年劣化で塗膜(塗装の膜)の密着力が失われることが主な原因です。
湿気がこもりやすい場所では、変色(黄ばみなど)が発生することもあります。
- 修理方法:高圧洗浄で汚れを落とし、ケレンで下地を整えた後、軒天用の塗料で再塗装する。
- 材料(DIYの場合):軒天用塗料、スクレーパー、サンドペーパー、刷毛、ローラー、養生テープなど。
費用の目安
| DIYの場合 | 業者に依頼する場合 | |
| 費用 | 約1万~3万円(足場代・工具代 別途) | 約3万~10万円(足場代 別途) |
※緊急性は低いですが、放置すると剥がれた部分から湿気や雨水が侵入し、軒天材の劣化を早めます。
早めの再塗装がおすすめです。
軒天材の破損(剥がれ・ひび・反りなど)

塗装の劣化を放置したことで軒天材自体が湿気や雨水を吸収し、変形・破損することが主な原因です。
強風による飛来物の衝突で破損する場合もあります。
症状の範囲によって、「部分補修」と「軒天材の張り替え」2つの方法があります。
①部分補修の場合
軽微なひび割れや小さな穴など、破損が限定的な場合に用いられる方法です。
- 修理方法:ひび割れや穴にプライマー(下地材)を塗り、パテやコーキング剤で埋めて平らにした後、塗装する。
- 主な材料(DIYの場合):プライマー、コーキング剤またはパテ、軒天用塗料など。
費用の目安
| DIYの場合 | 業者に依頼する場合 | |
| 費用 | 約0.5万~1.5万円(足場代・工具代 別途) | 約2万~5万円(足場代 別途) |
②軒天材の張り替えの場合
破損が広範囲に及ぶ場合や、軒天材自体の劣化(反りなど)が激しい場合に用いられる方法です。
- 修理方法:破損した既存の軒天材を撤去し、新しい軒天材をビスで固定し、塗装する。
- 材料(DIYの場合):軒天材(ケイカル板、ベニヤなど)、ビス、接着剤、軒天用塗料など。
費用の目安
| DIYの場合 | 業者に依頼する場合 | |
| 費用 | 約3万~10万円(足場代・工具代 別途) | 約5万~20万円(足場代 別途) |
※破損箇所から雨水が浸入しやすくなるだけでなく、剥がれた軒天材が落下する危険性もあります。
すき間から害虫など(蜂、コウモリ、ネズミなど)が侵入するケースもあり、早急な対処が必要です。
雨漏り(雨染み・黒ずみなど)

軒天にシミを作る雨漏りの原因は、軒天自体ではなく屋根や外壁など他の場所にあることがほとんどです。
屋根材や防水シートの劣化、外壁のひび割れなどから侵入した雨水が、内部を伝って軒天にシミや黒ずみとして現れます。
- 修理方法(業者依頼):雨漏りの根本原因(屋根、外壁など)を特定・修理することが最優先です。
その後、ダメージを受けた軒天材を張り替え、塗装します。 - DIYについて:原因の特定と根本修理はご自身ではほぼ不可能です。
表面だけ直しても意味がないため、必ず専門業者に依頼してください。
費用の目安
| DIYの場合 | 業者に依頼する場合 | |
| 費用 | 対応不可 | 約10万~50万円以上(原因箇所の範囲、足場代により変動) |
※緊急性は最も高い症状です。
放置すると内部の木材の腐朽やシロアリ発生、建物の耐久性低下につながるため、すぐに専門業者へ点検・修理を依頼してください。
カビ・コケなどの発生

軒天は日当たりが悪く湿気がこもりやすいため、カビやコケが発生しやすい場所です。
特に軒天の換気が不十分な場合に多く見られます。
- 修理方法:高圧洗浄とカビ除去剤で殺菌処理を行い、防カビ性能のある塗料で塗装します。
根本対策として換気口の設置を併せて行う場合もあります。 - 材料(DIYの場合):高圧洗浄機(レンタル可)、カビ除去剤、殺菌剤、防カビ・防藻性能のある塗料 など。
費用の目安
| DIYの場合 | 業者に依頼する場合 | |
| 費用 | 約1万~3万円(足場代・工具代 別途) | 約4万~12万円(足場代 別途) |
※緊急性は高くありませんが、美観を損ねるだけでなく、カビの胞子がアレルギーの原因となる可能性があります。
軒天が常に湿っている証拠でもあるため、根本的な湿気対策(換気口の設置など)も併せて業者に相談しましょう。
軒天の劣化は、ご自身では見えない部分で雨漏りなどが進行しているケースも多いため、専門家によるチェックが不可欠です。
隠れた不具合を見逃さないためにも、まずはお気軽にお問い合わせください。
軒天の修理が必要な症状を放置するリスク

軒天の小さな劣化でも、「まだ大丈夫だろう」と放置してしまうと、以下のような深刻なリスクにつながる可能性があります。
雨漏りの進行と構造材の劣化
軒天のすき間や破損箇所から浸入した雨水が、屋根を支える野地板や垂木といった重要な構造材を劣化させます。
建物の耐久性が著しく低下し、大規模な修繕が必要になる恐れがあります。
シロアリなど害虫の発生
湿気を含んで腐朽した木材は、シロアリの大好物です。
軒天から侵入したシロアリが、柱や土台など家全体に被害を広げる可能性があります。
害獣(ネズミ・コウモリ・蜂など)の侵入
軒天の剥がれや穴は、害獣にとって格好の侵入口となります。
屋根裏に巣を作られると、糞尿による悪臭や騒音、断熱材の破損といった二次被害が発生します。
外壁へのダメージ
軒天が正常に機能しないと、本来防げるはずの雨水が外壁に直接かかるようになります。
外壁の塗装劣化を早めたり、コーキングのすき間から雨水が侵入したりする原因となります。
美観の大幅な低下
軒天のシミや剥がれは非常に目立ちやすく、家全体の印象を古く、手入れがされていないように見せてしまいます。
大切なお住まいを上記のようなリスクから守るため、軒天の異常を見つけたら、放置せずに速やかに対処しましょう。
軒天の修理Q&A

最後に、軒天の修理に関して、よくいただくご質問をまとめました。
Q.業者が作成した見積もりの内容・費用が適正かどうかわからない
A. 見積もりは複数の業者(2~3社程度)から取り、内容を比較検討することをおすすめします。
「一式」といった曖昧な記載ではなく、「足場代」「高圧洗浄費」「材料費(塗料名・数量)」「工賃(作業内容)」など、項目ごとに詳細な内訳が明記されているかを確認しましょう。
関連記事:屋根塗装の見積もりでチェックすべきポイント10選|失敗しないための業者選びも紹介
Q.軒天の修理に火災保険の補償は適用される?
A. 台風、強風、雪、雹(ひょう)などの自然災害によって軒天が破損した場合は、火災保険(風災補償など)が適用される可能性があります。
ただし、経年劣化による剥がれやシミ、雨漏りなどは基本的に補償の対象外となります。
関連記事:火災保険による屋根修理|雨漏りの原因が経年劣化かどうかの判断材料
Q.修理の最適な時期はいつ?
A. 雨が少なく空気が乾燥している、春(4~5月)か秋(9~10月)が塗装や補修作業に最も適しています。
ただし、雨漏りや深刻な破損が発生している場合は、建物のダメージが拡大するのを防ぐため、季節を問わずできるだけ速やかに修理を依頼してください。
関連記事:外壁塗装におすすめの時期やタイミングを解説|塗装を避けるべき時期も解説
まとめ
軒天の修理は、高所作業の危険性や専門的な原因診断が必要なため、ご自身で行うのはリスクが高くおすすめできません。
塗装の剥がれやシミといった劣化症状に気づいたら、安全かつ確実に問題を解決し、大切なお住まいを長持ちさせるためにも、信頼できる専門業者に点検と修理を依頼しましょう。
神山では、塗装と防水のプロとして最適な修理プランをご提案します。「まずは点検・見積もりだけ」という方も、ぜひお気軽にご依頼ください。
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