2025年2月20日
外壁にひび割れを見つけると、不安を感じるものです。
放置すると雨水が侵入し、建物の寿命を縮める恐れがありますが、ひび割れには種類があり、それぞれに適した対処が必要です。
そこでこの記事では、つくば市・土浦市で豊富な塗装実績を持つ『神山』が、外壁塗装にひび割れが発生する原因を解説します。
また、外壁塗装のひび割れを放置するリスクや補修する方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
このコラムのポイント |
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Contents
外壁塗装にひび割れが発生する原因
外壁塗装のひび割れは、さまざまな原因で発生します。
ひび割れの種類によっては、放置すると深刻なダメージにつながるため、原因を正しく知り、適切な対応を取る必要があります。
外壁塗装の経年劣化による寿命
外壁塗装は、紫外線や風雨の影響を受け続けるため、時間が経つと劣化します。
一般的に塗装の耐用年数は10〜15年とされますが、環境や使用される塗料によっては、それより早くひび割れが発生することもあります。
塗膜が劣化すると弾力性が失われ、外壁の動きに対応できなくなるためです。
その結果、小さなひび割れが生じ、そこから水分が入り込み、ひびが広がる場合もあります。
定期的な点検と早めのメンテナンスによって、劣化によるひび割れを防ぐことができます。
地震など自然災害の影響
地震や台風などの自然災害も、外壁塗装のひび割れを引き起こす原因のひとつです。
とくに地震の揺れは、建物全体に負荷をかけるため、外壁に強い衝撃を与えます。
さらに、小さなひび割れが、地震の振動で広がることも少なくありません。
また、台風や強風によって飛ばされた物が外壁にぶつかり、表面に傷やひび割れができてしまうケースも想定できます。
自然災害の影響は予測が難しいですが、定期的な点検や耐震性の高い塗料の選択によって、ダメージを最小限に抑えられます。
施工不良の可能性
外壁塗装の施工に問題がある場合、ひび割れが発生しやすくなります。
たとえば、塗装前の下地処理が不十分だと、塗料がしっかりと密着せず、短期間でひび割れが生じる場合があります。
また、乾燥時間を十分に取らなかったり、適切でない塗料を使用したりした際も、原因のひとつです。
施工直後や、施工から数か月以内にひび割れが発生した場合は、施工不良の可能性が高いため、施工業者に相談することが大切です。
信頼できる施工業者を選び、適切な塗料と正しい施工方法で塗装を行うことで、ひび割れのリスクを減らせます。
外壁塗装の工程については、こちらの記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
関連記事:外壁塗装の工程を完全解説!工事の流れや期間の目安・注意点も紹介
大きい車や電車の振動
幹線道路沿いや鉄道の近くにある建物では、交通振動によって外壁が影響を受ける可能性もあります。
大型トラックや電車が通過するたびに微細な揺れが発生し、長期間にわたって負荷がかかると、外壁の塗膜がひび割れることがあります。
振動によるひび割れを防ぐには、柔軟性のある塗料を使用するのが有効です。
また、定期的に外壁の状態を確認し、早めに補修することで、被害を最小限に抑えることができます。
建物構造の問題
建物の基礎や柱のズレ、地盤の沈下による傾きが原因で外壁にひび割れが発生する場合もあります。
新築時の施工不良や経年劣化により建物のバランスが崩れると、外壁に負荷がかかり、塗装だけでなく外壁材そのものが割れることも。
また、地盤が弱い地域では、地盤沈下によりひび割れが生じやすくなります。
この場合、表面の補修だけでは再発する可能性が高いため、建物全体の点検や基礎補強が必要になることがあります。
つくば市・土浦市で50年以上の塗装実績を持つ神山では、お客様のライフプランや生活スタイルに合わせた外壁塗装をご提案いたします。
無料の外壁診断から、お気軽にお問い合わせください。
ひび割れの種類と補修の必要性
外壁のひび割れにはいくつかの種類があり、それぞれ補修の必要性が異なります。
小さなひび割れは様子を見ながら経過観察できますが、大きなものは早急な対応が必要です。
ここでは、代表的な2つのひび割れと、それに適した対処法を解説します。
ヘアークラックは経過観察する
ヘアークラックとは、塗装表面にできる幅0.3mm以下の細かいひび割れです。
塗膜の経年劣化や気温変化による収縮で発生し、見た目には影響がありますが、直ちに大きな問題にはなりません。
ただし、放置しすぎるとひびが広がり、雨水が入り込む原因になります。
そのため、定期的に外壁をチェックし、ひび割れが進行していないか確認することが大切です。
早めに塗装の塗り直しを検討すると、建物の寿命を延ばすことにつながります。
構造クラックは早急な補修が必要
構造クラックは、幅0.3mm以上の深いひび割れで、建物の構造そのものに影響を与える可能性があります。
地震や地盤沈下、建物の歪みなどが原因で発生し、外壁の奥までダメージが及んでいるケースが多いです。
このひび割れを放置すると、雨水が侵入して壁内部の腐食や鉄筋の錆を引き起こし、建物全体の強度が低下する恐れがあります。
早めに施工業者に点検を依頼し、適切な補修を行うことが重要です。
補修方法としては、シーリング材の注入や外壁の再塗装、場合によっては部分的な外壁の張り替えが必要になります。
外壁塗装のひび割れを放置するリスク
外壁にひび割れが生じても、すぐに補修せず放置するケースは少なくありません。
しかし、ひび割れを放置すると、建物にさまざまな悪影響を及ぼします。
結果的に補修費の増加など、多くのリスクがあるため、早めの対処が必要です。
ひび割れから雨水が侵入し建物が傷む
外壁のひび割れを放置すると、雨水が入り込み、内部の建材が劣化する原因になります。
コンクリートや木材で作られた建物は、水分を吸収すると強度が低下し、建物全体の耐久性が落ちる恐れがあります。
さらに、水分が染み込むと木部が腐食し、耐震性の低下やシロアリの発生によってひび割れの拡大を招くことも。
この状態が続くと、外壁の補修だけでは対応できず、最終的に建物全体の大規模な修繕が必要です。
カビやコケが発生し見た目も悪化する
ひび割れを通じて外壁内部に水分が入り込むと、カビやコケが発生しやすくなります。
湿気がたまりやすい場所では、カビが繁殖しやすく、外壁の美観を大きく損なう原因になります。
さらに、見た目の問題だけでなく、カビが広がると空気中に胞子が飛び、健康被害を引き起こす可能性も無視できません。
アレルギーや喘息を持つ人にとっては、大きな懸念点となります。
ひび割れが進行し補修費が高額になる
ひび割れは、放置するほど深刻化し、補修費用が高額になる傾向があります。
最初は簡単な塗装の補修で済む程度のひび割れでも、時間が経つと外壁の内部までダメージが広がり、大規模な補修が必要になることがあります。
とくに、構造クラックが広がると、壁の張り替えや下地の補強が必要なケースもあるためです。
小さなひびの段階で適切な処置をすれば、経済的な負担も抑えられますが、大規模な補修になると数十万円から百万円以上のコストがかかることもあります。
美観への影響で資産価値が低下する可能性
外壁のひび割れが放置されると、建物の見た目が悪くなり、資産価値の低下につながります。
売却を考えている場合、ひび割れのある外壁は購入希望者にマイナスの印象を与えてしまうためです。
ひび割れを早めに補修することで、建物の価値を維持し、資産としての魅力を保つことができます。
外壁塗装を行う期間の目安やタイミングについては、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参照ください。
関連記事:外壁塗装の期間目安は?日数が延びる理由や塗装工程、塗装すべきタイミングも解説
神山は、つくば市・土浦市で豊富な実績を持つ塗装業者です。
経験豊富な専門スタッフが丁寧な現地調査とくわしいお見積りをご提供いたします。
外壁のひび割れを補修する方法
外壁のひび割れは、放置すると悪化し、建物の寿命を縮める原因になります。
補修方法には、自分で行う方法と、プロの施工業者に依頼する方法の2つがあります。
補修方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
DIY補修 | 費用を抑えられる / 手軽に対応できる | 補修の精度が低い / ひび割れの原因を特定しにくい |
業者依頼 | 根本的な原因を解決できる / 耐久性が高い | 一定の費用がかかる / 施工に時間が必要 |
ひび割れの大きさや進行具合によって適した対処法が異なるため、それぞれのメリットと注意点を理解し、適切な方法を選ぶことが大切です。
自分で補修する
小さなひび割れは、市販の補修材を使って自分で補修を行う方法もあります。
とくに、幅0.3mm以下のヘアークラックは、緊急性が高いわけではないため、シーリング材や塗料で補修できます。
しかし、DIYでの補修は費用を抑えられるメリットがある一方、プロの施工業者と比較すると補修効果が十分に発揮されません。
また、ひび割れの深さを見極めるのは難しく、表面だけを埋めても内部に水が侵入するリスクがあります。
そのため、高い場所にあるひび割れや、進行具合の判断が難しい場合は施工業者に依頼するのがおすすめです。
プロの施工業者に依頼する
幅0.3mm以上の構造クラックや、ひび割れが広がっている場合は、プロの施工業者に依頼するのが安全です。
施工業者に依頼すれば、ひび割れの原因を正しく診断し、適切な方法で補修を行います。
プロによる補修は、ひび割れの進行を防ぎ、建物の耐久性を維持するうえで最適な方法です。
とくに、ひび割れが壁の内部にまで達している場合は、表面の補修だけでは不十分なため、施工業者に相談することをおすすめします。
費用はかかりますが、長期的な視点で考えれば、安心して暮らせる環境を維持できるメリットがあります。
外壁塗装のひび割れ補修費用について
外壁のひび割れを補修する際、気になるのが費用です。
ひび割れの大きさや深さ、補修方法によって費用は大きく異なります。
また、補助金や保険が適用されるケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、補修費用の目安や補助制度について解説します。
ひび割れの大きさによる補修費用の目安
ひび割れの大きさや深さによって、補修方法や費用は大きく異なります。
小規模なひび割れであればDIYで対応できますが、中規模以上になると施工業者による施工が必要になります。
以下の表で、ひび割れの規模ごとの補修費用の目安として参考にしてください。
ひび割れの種類 | 補修方法 | 費用目安 |
---|---|---|
小規模(ヘアクラック・乾燥クラック) | DIY(チョーク式被覆補修セット) | 約2,300円 |
DIY(スプレー式被覆補修セット) | 約3,000円 | |
業者依頼 | 部分補修 | 1箇所につき約1〜10万円前後 |
中規模 | ひび割れ注入工法 | 1mあたり約2,000円〜5,000円 |
シーリング増し打ち | 約500〜1,000円/m | |
シーリング打ち替え | 約700〜1,200円/m | |
大規模(構造クラック) | Vカット工法 | 約5,000円/m |
表面補修工法 | 1m²あたり約5,000円〜15,000円 | |
カバー工法 | 1m²あたり約10,000円〜25,000円 |
また、ひび割れの場所や状態によっては、外壁全体の塗装や張り替えが必要になり、費用が大幅に上がる場合がありますので、表内の金額はあくまで相場の一例です。
とくに、2階以上の高所作業では足場代が別途かかるため、見積もりの際に確認しておくことが大切です。
保証制度や保険が適用されるケースもある
外壁のひび割れ補修には、塗装業者の保証制度や火災保険・地震保険が適用される場合があります。
たとえば、施工不良が原因で発生したひび割れであれば、保証期間内で無償補修を受けられるケースもあります。
ただし、保証内容は施工業者によって異なるため、契約時の内容を改めて確認することが大切です。
また、地震や台風などの自然災害によるひび割れは、火災保険や地震保険の補償対象になる場合があります。
ひび割れが広範囲に及ぶ場合や、外壁材の交換が必要になる場合は、補修費用が高額になるため、早めに対応を進めるのがおすすめです。
外壁塗装に火災保険が使える条件については、以下の記事もご参照ください。
関連記事:外壁塗装に火災保険は使えるの?申請の手順や詐欺の手口についても解説
神山では、長年の経験を活かし、ご自宅の外壁の状態や素材に応じて最適な塗装プランをご提案いたします。
外壁の劣化やひび割れが気になる方は、まずは無料診断からお気軽にご相談ください。
まとめ
外壁のひび割れは、放置すると建物の劣化を早め、補修費用がかさむ原因になります。
小さなひび割れなら安価な補修で対応できますが、構造クラックになると高額な費用が必要です。
火災保険や地震保険を活用すれば、費用負担を軽減できる場合もあります。
ひび割れを発見したら、早めに施工業者に相談し、適切な対応を取ることをおすすめいたします。
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