2025年6月25日
外壁塗装をご検討中で「せっかくならキレイな外観を保ちたい」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
外壁の汚れの目立ちにくさは、その「色選び」と「塗料の機能」が大きく関係しています。
そこで本記事では、外壁サイディングの汚れが目立たない色選びのコツと、美観を長持ちさせる塗料選びのポイントを、実際の施工事例とともに解説します。
将来にわたって美観を保ち、メンテナンスもしやすい外壁選びのヒントが見つかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
このコラムのポイント |
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Contents
なぜ外壁は汚れるのか|主な汚れの種類と原因
効果的な汚れ対策をするために、まずはその原因を確認しましょう。
雨だれ
窓サッシや換気フード周りに見られる、黒い筋状の汚れです。
外壁に付着したほこりや汚染物質が雨水によって流れ、窓サッシの下など特定の箇所で筋となって乾燥することで発生します。
カビ・コケ・藻
日当たりの悪い北側や湿気の多い場所で発生しやすい、緑色や黒色の汚れです。
塗膜の防水性が低下すると、外壁が水分を含むようになり、カビやコケが繁殖しやすくなります。
排気ガス・ばい煙
幹線道路沿いの住宅などで目立つ、全体的にくすんだような黒っぽい汚れです。
自動車の排気ガスや工場のばい煙に含まれる油分や粒子が外壁に付着します。
砂・土埃
風によって運ばれてきた砂や土埃が、サイディングの凹凸部分に溜まって付着します。
これらの汚れは、単に見た目を損なうだけでなく、放置すると外壁材そのものの劣化を早めてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
【色】汚れが目立たない外壁の色選び
外壁の汚れを完全に防ぐことは難しいですが、「汚れが目立ちにくい色」を選ぶことで、美観を長く保つことができます。
おすすめの色(グレー、ベージュ、アイボリーなど)
汚れが目立たない色の代表格は、グレー、ベージュ、アイボリー、薄いブラウンといった中間色です。
これらの色が汚れの目立ちにくい理由は、カビやコケ、砂埃といった汚れの色となじみやすいためです。
その結果、外観の美しさを長く保ちやすいというメリットにつながります。
注意が必要な色(真っ白、真っ黒など)
一方で、スタイリッシュで人気の高い真っ白や真っ黒の外壁は、汚れが目立ちやすい色のため注意が必要です。
- 真っ白な外壁:雨だれによる黒い筋や、カビ・コケの緑色が見えやすい。
- 真っ黒な外壁:砂埃や鳥のフンといった白っぽい汚れが非常に目立ちやすい。
これらの色を選ぶ場合は、後述する「汚れを防ぐ機能を持つ塗料」を組み合わせることを強くおすすめします。
神山では、理想の外観イメージ写真などを参考に、それに合わせた配色をご提案することも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
【機能】汚れを防ぐ塗料選び
外壁塗装の目的は、単に色を変えることだけではありません。
塗料が形成する塗膜で建物を保護し、美観を長く保つことが重要です。
汚れにくい壁を実現するには、大きく分けて2つのアプローチがあります。
一つは「汚れを洗い流す機能」を持たせること、もう一つは「塗膜自体を強くして劣化を防ぐ」ことです。
それぞれを代表する高機能塗料を見ていきましょう。
セルフクリーニング効果を持つ低汚染塗料
「できれば掃除の手間なく、キレイな状態を保ちたい」という方におすすめなのが、低汚染(ていおせん)塗料です。
この塗料は、塗膜の表面に水に馴染みやすい層(親水層)を形成します。
これにより、汚れが付着しても、雨が降ると汚れの下に雨水が入り込み、汚れを洗い流してくれるセルフクリーニング効果が期待できます。
幹線道路沿いや、湿気が多くコケが生えやすい環境のお住まいに特に効果的です。
塗膜の劣化を防ぐ 高耐久塗料
塗膜そのものが劣化しにくい、耐久性の高い塗料を選ぶことも、汚れを防ぐ上で非常に重要です。
塗膜が紫外線などで劣化すると、表面がザラザラになり、静電気が発生しやすくなります。
その結果、空気中のチリやホコリを引き寄せ、汚れの原因となります。
フッ素塗料や無機塗料といったハイグレードな塗料は、耐用年数が長いだけでなく、長期間にわたって塗膜の滑らかさを保つため、結果的に汚れが付着しにくい状態を維持できます。
外壁塗装の塗料の種類については、こちらの記事でも解説しています。
関連記事:外壁塗装の塗料の種類|グレードごとの耐用年数や価格の違いと選び方を解説
【色・機能以外】後悔しないための3つのチェックポイント
色と塗料の機能以外にも、外壁塗装で後悔しないために押さえておきたいポイントが3つあります。
つやの有無|仕上がりの印象を左右する
塗料には「つや有り」「7分つや」「5分つや(半つや)」「3分つや」「つや消し」といったように、つやの度合いを選べます。
つやの種類 | 特徴 |
つや有り |
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つや消し |
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汚れにくさを優先するなら「つや有り」、意匠性を重視するなら「つや消し」がおすすめですが、近年ではつや消しでも汚れにくい塗料も開発されています。
神山では、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、最適な塗装プランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
景観との調和
屋根の色やサッシの色、周辺の景観や建物との調和も考慮すると、より満足度の高い仕上がりになります。
小さな色見本で見た時と、実際に壁一面に塗った時とでは、色の印象が大きく変わることがあります。
参考となるお写真や雑誌などがあるとお客様の理想を正確に把握できるため、完成後の「イメージと違った」というズレを防ぐことができます。
夏を快適にする「遮熱効果」
汚れにくさに加え、快適性も向上させたい方には遮熱(しゃねつ)塗料がおすすめです。
遮熱塗料は、太陽光(近赤外線)を効率よく反射することで、外壁表面や屋根の温度上昇を抑える効果があります。
これにより、夏場の室温上昇を緩和し、エアコンの稼働を抑えることによる省エネ・光熱費削減も期待できます。
特に、熱を吸収しやすい濃い色の外壁にしたい場合に、遮熱機能を持つ塗料を選ぶのは非常に有効な選択です。
外壁の汚れ・外壁塗装に関するQ&A
最後に、外壁塗装をご検討中の方からよくいただくご質問をまとめました。
外壁塗装は何年目くらいにするのがベストですか?
A. 一般的には、新築から10年が最初の塗り替えの目安と言われています。
ただし、使われているサイディング材や塗料、日当たりなどの立地環境によって劣化の進行度は異なります。
外壁塗装のタイミングや劣化症状については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:外壁塗装は何年ごとが正解?塗装するべき劣化症状や塗装を放置するリスクも解説
サイディングは塗り壁に比べて汚れやすいですか?
A. 一概にどちらが汚れやすいとは言えません。
素材ごとの特性(サイディングの凹凸や塗り壁の材質など)よりも、表面を保護する塗膜の劣化が汚れの主な原因となるため、どちらの素材でも定期的な塗装メンテナンスが重要です。
塗料の価格による違いは何ですか?
A. 塗料の価格は、主に耐用年数と付加機能(低汚染、遮熱など)で決まります。
高価な塗料ほど長持ちするため、長期的な視点では塗り替え回数が少なく済みます。
ご予算はもちろん、今後のライフプランも考慮して選びましょう。
少しでもお得に外壁塗装する方法はありますか?
A. はい、お住まいの自治体の補助金制度や、自然災害による破損を対象とした火災保険を活用できる場合があります。
例えば「つくば市安心住宅リフォーム支援補助金」など、お住まいの地域でも対象制度がないかご確認ください。
火災保険の適用条件については、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:外壁塗装に火災保険は使えるの?申請の手順や詐欺の手口についても解説
まとめ
本記事では、汚れが目立たない外壁サイディングにするためのポイントを解説しました。
最適な色や塗料は、お客様のお住まいの環境や外壁の劣化状況によって異なります。
最終的には、専門知識を持つ信頼できる業者に診断を依頼することが、美観を長持ちさせるための最も確実な方法です。
神山では無料診断も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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